2023年5月15日~20日の6日間かけてカナダ不動産の現地視察を行ってきました。
初日と最終日は移動のため実質3日間の現地視察です。
スケジュールは以下の通り
1日目 観光地巡り
2日目 会社訪問&土地視察
3日目 案件の確認&ショッピング
この記事では1日目の観光地巡りの内容をまとめていきます。
アーバンスターキャピタルの代表ディーンと副代表のアンドレが道中ずっと一緒に同行してくれました。現地のカルガリーの特色やカナダ人の生活、国民性、政治や経済の事など詳しく教えてくれました。
アルバータ州カルガリーの特徴のおさらい
・アルバータ州はカナダで4番目に大きな州
・石油、天然ガス、オイルサンドなど世界有数のエネルギー資源が豊富な地域
・アルバータ州の人口は400万人
・カルガリーはアルバータ州の中の最大都市
・平均年齢は36.1歳とカナダの中で最も若い
・資源の恩恵によりカナダで唯一消費税がゼロ
・カルガリーの人口は約134万人
・2009年以降、世界で最も住みやすい都市のトップ5にランクイン
・医療費は無料
・世界中の石油関連企業が集まる都市
・カナダの人口増加率は2022年2.7%でG7で最大
・コクラン町は北米で最も高い人口増加率
バンフ国立公園に出発
朝9時に代表ディーンと副代表のアンドレが車2台でホテルまで迎えに来てくれました。
今回は大阪の会社の方々3名と同行したので、松下さんや通訳を務めてくれた現地の日本人スタッフを含めて総勢8名で行動しました。
バンフ国立公園の観光地を巡った理由は、
「カナダ人は自然を愛しており自然がライフスタイルに大きく影響している」
からです。
バンフ国立公園はカナダで最初に設立された国立公園で世界遺産に登録されています。現地のカナダ人は平日はカルガリーの中心部に仕事で通勤して、週末はバンフで自然のアクティビティを楽しんでいます。
温泉・景色・キャンプ・登山・山歩き・ゴルフ・乗馬・スキーを楽しむ事ができます。
位置的には上記の通りです。
カルガリーの中心部から車で1時間30分~2時間程度。ハイウェイ1でずっと西にまっすぐ進みます。アーバンスターキャピタルが販売している商品の土地があるコクランからは車で1時間~1時間30分程度。
-バンフ国立公園に向かう高速道路-
残念ながらアルバータ州北部の山火事の影響で空はスモーキーになっており、景色は楽しめませんでした。
例年、カルガリーの5月はまだ雪が残っていて少し肌寒いくらいなのですが、今年は30度近くの気温になり山火事が発生してしまいました。カルガリーに到着した初日は綺麗な天気だったのですが、アラスカから北風が吹いて煙がすべてカルガリーに届いてしまったのです。
-社内の様子-
バンフ国立公園に近づくにつれて煙は少しずつ晴れてきました。
-バンフ化国立公園の入り口-
入場料は10.5ドル(1,000円程度)年間パスなどもあるそうです。週末になると多くの家族がキャンプなどの自然のアクティビティを楽しんでいます。観光客のツアーバスも多くありました。
バンフ
車で移動します。
-ミネワンカ湖-
昭和の写真のようになってしまっていますが、山火事のスモーキーの影響で景色が悪くなっています。本来であれば青々強い綺麗な景色です。
-ミネワンカ湖の案内図-
ミネワンカ湖は80年ほど前に作られたダムです。ダム建設のために水位が30メートルほどあがり、湖の底には昔の建物が沈んでいます。スキューバダイビングを楽しむ人たちが多数おり、底の昔ながらの建物を楽しむ事ができます。遊覧船も走っており2時間程度でぐるっと1周できます。
-バンフゴンドラ-
標高2,285mのサルファー山の山頂までゴンドラで上がる事ができます。登山を楽しんでいる方々も多く頂上まで3~4時間程度かかるそうです。下りは2時間程度で下れるそうな。
-ゴンドラに搭乗する様子-
ゴンドラは思ったよりもスピードがあります。高所恐怖症の人は少し怖いかもしれません。標高2,000m以上の山頂に数分で到着してしまうため、人によっては体調が悪くなってしまう人もいるそうです。私たちは問題なく山頂のレストランでビュッフェで食事を楽しみました。
-山頂の様子-
雪がまだ残っており野生の動物を見て楽しみました。ここから20分程度歩くと展望台まで行けます。展望台では雄大な自然を360度見渡して楽しむ事ができます。山火事の影響でスモーキーだったため、私たちは展望台までは行かず、中のちょっとした博物館を楽しみました。
-本来であれば楽しめる絶景-
本来であれば上記のような絶景が楽しめます。
-バンフに関する展示物-
雄大な自然の紹介やアンモナイトなどの化石、恐竜の化石などなど紹介が書いてありました。いろんな動物の実物大がスクリーンで映し出されたりと個人的には楽しかったです。
-要所の様子-
バンフ周辺の楽しめる場所のマップもありました。
-バンフスプリングスホテル-
バンフの中心地から車で5分程度のバンフスプリングスホテル。中世のお城のような外観でマリリンモンローも泊まったそうです。先ほど紹介した湖はマリリンモンロー主演の「帰らざる河」のロケ地として使われた事で有名になったそうです。
1泊10万円程度する格式の高いホテルですが、ホテル内ではレストラン、バー、スパ、乗馬などを楽しめます。120年以上の歴史があり、カナディアン・ロッキーを代表する老舗リゾートホテルです。
https://4travel.jp/os_shisetsu/10416766
写真を撮り忘れてしまったので引用ですが、バンフのメインストリートではたくさんのお土産屋さんなどがありました。まさに観光地のお土産屋さんという感じでカフェやアイス屋などもありました。メインストリートはレストランなどもあり数百メートルはあったと思います。
日本でも人気のカナダグースやノースフェイスなどの防寒具のショップもたくさんあり、カナダグースは日本で買うよりも半額近くで購入できる商品もありました。カナダグースが好きな人には良いかもしれません。もちろんダウンタウン(中心地)でも買えるのでHudson’s Bayなどの百貨店で購入すると良いでしょう。
-レイクルイーズ-
最後にロッキーの宝石と呼ばれるレイクルイーズを訪れました。バンフのメインストリートから車で40分程度かかるのですが、我々は時差ボケもあり車の中で全員爆睡しており、体力を復活させました。
-透き通った綺麗な湖-
こちらも山火事のスモーキーのせいで本来の絶景を楽しめなかったのですが、本来はエメラルドグリーンの綺麗な湖水を楽しめます。先ほどのバンフスプリングスホテルと同じ系列の「フェアモント・シャトー・レイク・ルイーズホテル」が近くにあります。
レイクルイーズは世界10大絶景の1つとされており、フィギュアスケートのキム・ヨナもこちらの氷の上でスケートをしたそうです。
-氷-
私たちが訪問した日は25度以上の暑い日でしたが、真冬に物凄い厚さの氷が張るため溶けずに残っているのです。とても不思議な体験でした。
-氷や雪-
何度も申し訳ありませんが、山火事のスモーキーの影響で空が曇っていました。現地のカナダ人たちも私達のタイミングが悪くとても残念そうでした。現地の人たちからすると我々に絶景を楽しんでもらいたかったからです。
-ダウンタウンへの帰り道-
こちらは建設中のアーチです。ダウンタウンからバンフに向かう高速道路の両端には自然の動物が生活しているのですが、夜間など道路に飛び出してしまい、車に敷かれる事故が多くあるそうです。そこで、道路を横断できるように動物用の道をいくつか建設しているそうです。まだ建設の途中ですが、動物たちが通れる道ができれば事故も減り悲しい思いをしなくて済むと言っていました。
キャンモア
初日は主に現地のカナダ人の生活を知るために観光ばかりでしたが、不動産会社の現地視察で伺ったので、周辺の不動産の情報もいくつも聞きました。
バンフ国立公園は地元に人たちにとても愛されていて、国立公園のため土地を購入する事ができません。住んでいる人たちもいるのですが、土地を購入しているわけではなくてあくまで「借りている」状態だそうです。しかも今は新規で借りることはできないんだとか。
そこで、バンフ国立公園外の1番近い土地が最も人気があり最も価格の高い高級住宅街となっているそうです。高速道路を移動していたので、写真を撮る事ができなかったので位置的には以下の通り。
我々、日本人の感覚だと「都心に近い」「駅から近い」といった理由で土地の価格や住宅の価格が高くなりますが、彼らカナダ人はまったく違った感覚を持っています。車生活なので1~2時間の運転は苦ではなく通勤にカルガリーに行くのは問題無いそうです。窮屈なダウンタウンに住むよりも近くに国立公園があり自然豊かな地域に住むのが彼らの憧れみたいですね。
事実、キャンモアの不動産は本当に高級住宅で最新の住宅は以下の通り。
上記は最新の販売中の物件になります。2ベッドルームの安いものだと日本円で8,000万円~1億円程度。4ベッドルームになると2億3,000万円程度で販売されています。
上記の物件は2505スクエアフィートなので約232㎡、エーカーに直すと0.0575エーカー。こちらの住宅が約2億3,000万円で販売されています。この地域で現在最も高い物件は8億7,000万円(0.27エーカー)。コンドミニアムのような集合住宅でも6,000万円~7,000万円程度となっています。1億円程度の家でも2軒がくっついたようなテラスハウスのような住宅になり、1億5,000万円以上になって完全な一戸建てとなります。
帰国の際にカルガリー空港の免税店でカルガリー在住20年の日本人女性にもキャンモアの事を聞いてみましたが、『あの地域は異常な高級住宅街ですよ。日本でいう東京の松濤や兵庫県の芦屋みたいな場所になっています。』と言われました。
彼女にアーバンスターが所有しているコクランの町についても伺ってみたので、次回の記事にて紹介したいと思います。
まとめ
1日中カナダ人と会話していたので現地の人たちの生活や大事にしているかが良くわかりました。ダウンタウンは日本に比べて娯楽もそんなに多くありません。カルガリーは冬はとても寒いという事もあり、家族で過ごす時間や自然を楽しむ時間を現地の人たちはとても大事にしています。
完全に車社会であり、1日数時間運転する事は当たり前の感覚です。多くの人が車で通勤するためサマータイムは夕方4時以降はダウンタウンの周辺は道がとても混むというデメリットもあります。そのためダウンタウンから郊外に抜ける道を立体交差に工事したり、拡充したりと施策も進めていました。
ダウンタウンはタワーマンションや集合住宅が多く建っています。彼らいわく、ダウンタウンは独身やカップル、転勤族などが住んでいる場所で現地のカナダ人は郊外の戸建てを好むと言っていました。
こういったバックグラウンドが良くわかれば、アーバンスターキャピタルの商品の特性も良くわかると思います。
次回以降の記事では、
・アーバンスターキャピタル本社の訪問
・関係者との食事会
・案件の再確認
を行いたいと思います。